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アートの力

その昔、私はアートの力を信じていなかった。
「アートが社会を変えることができるなんて、チャンチャラおかしい話だ」と思っていたのだ。
とにかく、恥ずかしいくらいに無知だった、ということ。

絵を描くことは大キライで、美術の時間は苦行だったからかな。
美術館に行くことが楽しいと思ったことはあったけれど、
それ以上でもそれ以下でもなく、何かを学んだり、考えさせられたりしたことはなかったのだ。

そんな私が、それまでの考えを改める展来会があった。
東京都現代美術館であったアメリカの画家、サム・フランシス展

一枚一枚の絵から迸るエネルギー、とでも言えばいいのか。
この展覧会を見るためにわざわざ名古屋から上京していた友だちの誘いを断ろうと思ったくらいヘトヘトだったのに、美術館を出るとき、カラダは10分の一くらいに軽くなっていた。絵からビビビビっとエネルギーのシャワーが降ってきて、カラダの中からすっかりクレンジングされたみたいに感じたのです、本当に。血までキレイになった気がしたのだ。

そんなことが、ブログを始める前にあったな~という回想録。

ちなみに、我が家にはサム・フランシスのポスターが壁にかかっている。ポスターだからだろうな、生命力という意味ではうちの娘さんが保育園で書いてきたぐちゃぐちゃなわら半紙の絵のほうが断然勝っている。
Commented by sydneybeachboys at 2009-10-01 19:39
そうですねー、社会まで変えられるのかは私もわかりませんが、何か人の精神に影響を与えるのは多かれ少なかれ間違いない気がします。スペインで、ピカソのゲルニカを見たとき、そう感じましたし、今になってみると、いろんな意味でアートの楽しみ方を知ったというか、楽しめるようになりました。
Commented by carparkee at 2009-10-05 04:03
>sbbさん
スペインにも行かれたことがあるんですね。
いいなぁ、ヨーロッパへの旅。
人に影響を与えられる、ということは長い目で見て社会に影響を与えることができる、ということなんじゃないかと考えます。
でも、大切なのは好きか、とか楽しいか、ですね、やっぱり。
by carparkee | 2009-09-29 23:38 | Comments(2)